流水成道blog: 原子力アーカイブ

原子力のブログ記事 5 / 5

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改正薬事法の2009年6月1日からの施行に伴い、解熱鎮痛剤、風邪薬、胃腸薬、水虫薬、妊娠検査薬、漢方薬などのネット販売ができなくなるそうです。それに対して、ネット事業者は医薬品のネット販売を認めるよう、国を相手に訴訟を起こしています。

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/25/067/index.html

確か、原発災害の時に甲状腺がん防止するためのヨウ化カリウムもネットで買えるのですが、これも買えなくなるのか?

まだ買っていない人は、今のうちに買っておきましょう。
買いそびれた人は、薬剤師のいる薬局で注文すれば、2週間程度で買えるようです。



BADH(ベタインアルデヒド脱水素酵素)に放射性環境や重金属への耐性を高める働きがあるらしい。生物学の専門家でないので詳しくは分からないのですが、これが本当ならこれを使って放射線から身を守る方法がありそうです。



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チェルノブイリ周辺の植物は、放射性セシウム137などによって汚染された土壌で生き伸びて繁茂してきたが、これまでそれを可能にする生化学的機構は良くわかっていなかった。


スロバキア科学アカデミーのMartin Hajduch博士らの研究者チームは、チェルノブイリ周辺の大豆と汚染されていない土壌の大豆とを比較し、種子貯蔵タンパク質の流動性向上や重金属や放射性環境への耐性を高めるタンパク質などの量に変化があることを発見した。(NewScientist記事Physorg記事


そのうちBADH(ベタインアルデヒド脱水素酵素)は人体を放射性環境から守る働きがあるそうだ。NewScientistの記事ではHajduch博士は宇宙の農場ではこういう放射性環境耐性作物を育てなきゃならないんじゃないのとまで言っている。


この研究成果はJournal of Proteome ResearchにProteomic Analysis of Mature Soybean Seeds from the Chernobyl Area Suggests Plant Adaptation to the Contaminated Environmentとして掲載された。日本でも3/27に独立行政法人の作物研究所で講演をしていたようなので、聴講された方は詳しくコメントなどよろしく。



もっとも、放射線耐性に関しては全ての真核生物で似たような仕組みを使っていると予想されますが。


生物は環境に強めの放射線が満ちていた時代に発生していますので、基本的な仕組みは、その時代に完成されているでしょう。


(たぶん数種類の基本的な対応機構があり、あとは種毎のバリエーション展開。)



チェルノブイリの植物の放射性環境耐性機構が明らかに - スラッシュドット・ジャパン




松浦彰夫 拝



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放射能は目に見えないし、味も臭いもしませんので、忘れてしまいがちです。しかし、確実に脅威として存在します。脅威にはあらがわないと死んでしまいます。


公表されていない核実験場


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中国は「楼蘭」の遺跡の近くに、アメリカはネバダ州に核実験場を持っており、住民や旅行者が多数亡くなっています。中国核実験で19万人急死、被害は129万人です。他の核保有国も核実験場を持っているはずですが、どこなのか知らないですよね。公表もされていない場所もありますし。夏目雅子さんやジョン・ウェインさんの癌も関係ありそうです。


彼らもガイガーカウンターを持っていれば放射能に気付いたのではないでしょうか?


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太陽嵐による原発崩壊


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2012年頃に、太陽活動が極大期になり、太陽嵐が発生します。これにより地球の磁場を混乱させ、強力な電流によって高圧変圧器が故障し、電力網が停止します。停止だけでも困りますが、原発は急には止まれません。止めた後も冷却のために水を循環させる必要があります。冷却装置が壊れたらどうなるでしょうか?制御を失った原発のうちいくつかが誘爆するでしょう。世界中には2007年時点で435基の原発があります。


原発事故があったとき、ガイガーカウンターが無いと、どれだけ危険なのか分かりません。チェルノブイリの事故では多くの方が亡くなりましたが、共産主義だったため外国の観測所が気付くまで、事故は無かった事になっていました。


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地震の予知


地震の起こる前、地中の岩が砕け、ラドンガスが噴出されます。ラドンガスには放射能があり、ガイガーカウンターで測定可能です。大地震が起これば、原発事故が起こり放射能漏れが起こることが予想されます。


関連コラム



ガイガーウォッチャーの重要性


放射線量が増えた場合、地震前なのか、原発事故なのか、はたまた核戦争が起こったのか、理由は色々考えられるわけですが、何かの危険が迫っていることが分かります。メルマガの水素文明を産み出す士官学校ML秋月便りを読み、ガイガーウォッチャーになりましょう。ガイガーウォッチャーは各地で放射線量の情報共有をしています。独りで測定するより、チームで測定する方が効率的です。



松浦彰夫 拝



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明日に書くといいながら、何日も伸びました。申し訳ございません。



原発の一番の問題は、核廃棄物の問題だと思ってました。何万年も放射能が残りますので、それを永遠に誰が管理するのでしょうか?核廃棄物は熱を発し、熱が上昇して臨界に達すると、自然に核爆発します。だから流水で冷やし続けないといけない。そして、原発が稼働すればするほど、廃棄物が増えていきます。



それに匹敵する問題がいくつかあることが、原発がどんなものか知ってほしいを読んで、やっと分かりました。知るのが遅くても、知らないよりましなので、あんまりへこたれずに智識を広めるようにしたいと思います。



原発の問題は何かというと、2つ目は差別の問題でした。



原発がどんなものか知ってほしい(19)


ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。



たしかに白血病の確率が上がるでしょうが、リスクは他にもたくさんある。まともな結婚相手が見つからないリスクとか、結婚してから相手が気に入らなくなるリスクとか。リスクの全く無い暮らしはありえないわけで、生きるには苦難を乗り越えていかないといけない。総合的に見ないといけないのに、1つの問題点だけに囚われるというのは、ノイローゼに近いのではないか。


それは置いておいても、原発の悪影響はひどいです。



3つ目は労働環境の問題でした。


放射線は、1日に50ミリシーベルトまでしか、受けてはならない。(海外基準では20ミリシーベルト)原発の一番放射線が強い所では、10秒で50ミリシーベルトを超えてしまう。それ以外の所でも10分くらいしかもたない。そして、10年20年と働くと、癌になってしまう。10年経ったら、脱落していく。やがて熟練労働者はいなくなり、素人で運用することになる。素人で運用すると、理解せずに行動するから、手抜き工事など、危険なことをしてしまう。


また原発は、パイプ1本が折れただけで重大事故を引き起こす。素人ではそんな時に事故を防ぐことはできない。


原発の従事者は、どんどん減っていって、枯渇しているようです。いつか必ず、重大事故を引き起こすでしょう。


日本の50基の原発でこんな調子なのに、中国では3000基も原発を作る計画らしいです。


60倍の危険です。維持できるはずがないです。



原発の労働者は、原発奴隷とか原発ジプシーと呼ばれます。



原発ジプシー (講談社文庫)

原発ジプシー (講談社文庫)






日本の原発奴隷


完全な秘密


 原発奴隷は、日本で最も良く守られている秘密の一つである。いくつかの国内最大企業と、おそるべきマフィア、やくざが拘わる慣行について知る人はほとんどいない。やくざは、電力会社のために労働者を探し、選抜し、契約することを請負っている。「やくざが原発親方となるケースが相当数あります。日当は約3万円が相場なのに、彼等がそのうちの2万円をピンハネしている。労働者は危険作業とピンハネの二重の差別に泣いている」と写真家樋口健二氏は説明する。彼は、30年間、日本の下請け労働者を調査し、写真で記録している。


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 樋口氏と藤田教授は、下請け労働者が常に出入りする場所を何度も訪れて回り、彼らに危険を警告し、彼らの問題を裁判所に持ち込むよう促している。樋口氏はカメラによって―彼は当レポートの写真の撮影者である―、藤田氏は、彼の放射能研究によって、日本政府、エネルギーの多国籍企業、そして、人材募集網に挑んでいる。彼らの意図は、70年代に静かに始まり、原発が、その操業のために、生活困窮者との契約に完全に依存するに至るまで拡大した悪習にブレーキをかけることである。「日本は近代化の進んだ、日の昇る場所です。しかし、この人々にとっては地獄であるということも、世界は知るべきなのです。」と樋口氏は語る。


 日本は、第二次世界大戦後の廃墟の中から、世界で最も発達した先進技術社会へと移るにあたって、20世紀で最も目覚しい変革をとげた。その変化は、かなりの電力需要をもたらし、日本の国を、世界有数の原子力エネルギー依存国に変えた。


 常に7万人以上が、全国9電力の発電所と52の原子炉で働いている。発電所は、技術職には自社の従業員を雇用しているが、従業員の90%以上が、社会で最も恵まれない層に属する、一時雇用の、知識を持たない労働者である。下請け労働者は、最も危険な仕事のために別に分けられる。原子炉の清掃から、漏出が起きた時の汚染の除去、つまり、技術者が決して近づかない、そこでの修理の仕事まで。


 嶋橋伸之さんは、1994年に亡くなるまでの8年近くの間、そのような仕事に使われていた。その若者は横須賀の生まれで、高校を卒業して静岡浜岡原発での仕事をもちかけられた。「何年もの間、私には何も見えておらず、自分の息子がどこで働いているのか知りませんでした。今、あの子の死は殺人であると分かっています」。彼の母、美智子さんはそう嘆く。


 嶋橋夫妻は、伸之さんを消耗させ、2年の間病床で衰弱させ、耐え難い痛みの中で命を終えさせた、その血液と骨の癌の責任を、発電所に負わせるための労災認定の闘いに勝った、最初の家族である。彼は29歳で亡くなった。


 原子力産業における初期の悪習の発覚後も、貧困者の募集が止むことはなかった。誰の代行か分からない男達が、頻繁に、東京、横浜などの都市を巡って、働き口を提供して回る。そこに潜む危険を隠し、ホームレスたちを騙している。発電所は、少なくとも、毎年5000人の一時雇用労働者を必要としており、藤田教授は、少なくともその半分は下請け労働者であると考える。


 最近まで、日本の街では生活困窮者は珍しかった。今日、彼らを見かけないことはほとんどない。原発は余剰労働力を当てにしている。日本は、12年間経済不況の中にあり、何千人もの給与所得者を路上に送り出し、一人あたり所得において、世界3大富裕国の一つに位置付けたその経済的奇跡のモデルを疑わしいものにしている。多くの失業者が、家族を養えない屈辱に耐え兼ねて、毎年自ら命を絶つ3万人の一員となる。そうでない者はホームレスとなり、公園をさまよい、自分を捨てた社会の輪との接触を失う。



原発は労働者の生き血をすすることで成り立っていました。こんなことをしていると社会が崩壊します。原発が社会の癌だとわかります。



そもそも、原発の利点は原爆の材料を作るくらいしかないです。電気を取り出すより、投入するエネルギーの方が多いですから。地球温暖化対策とか言いながら、原発では大量の熱を放出しています。二酸化炭素より大きな問題です。核廃棄物にいたっては、何万年も熱を出し続けます。



そして、日本には途中でやめる勇気がない



 もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。


 どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。


 とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。


(略)


 原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」 と書いていますが、これもこの国の姿なんです。



話は原発にとどまりません。日本には「途中で止める勇気」が無い。これは深刻な問題ですね。日本人全体の宿題です。



松浦彰夫 拝



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平井憲夫氏の原発がどんなものか知ってほしいを読みました。


原発の危険性は理解しているつもりでした。でも、現実は想像以上に問題が山積してました。我ながら認識が甘かったです。



平井憲夫氏の文章から、原発の問題点を列挙します。



  • 素人の作業者によって造られています。

    • 原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったりしています。

    • 放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場です。

    • 平井憲夫氏は、管理者として20年働いたらガンになりました。

    • 作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。

    • 腕のいい人ほど、年間の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。

    • 全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。

    • 現場が素人ですから、設計が立派でも、設計通りには造られていません。

    • 素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。





  • 素人の検査官によって検査されています。

    • 検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

    • 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。

    • メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

    • 科技庁(科学技術庁)の職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった。

    • 現地専門官は素人。その下の原子力検査協会の人も素人。その下のメーカーは玄人。その下の工事会社もほとんど素人。





  • 耐震設計がいいかげんです。

    • 初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていませんでした。

    • 新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。

    • 地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。





  • 労働環境が劣悪です。

    • 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。

    • 安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。

    • そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

    • 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。





  • 海に放射能を垂れ流します。

    • 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。

    • 海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。

    • 国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。

    • 防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。

    • 石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。





  • 内部被爆が一番怖い

    • 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。

    • ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。

    • この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。

    • 体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。

    • 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。





  • 洗脳教育をしています。

    • みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。





時間がないので、明日に続きます。



松浦彰夫 拝



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