流水成道blog: 世界情勢アーカイブ

世界情勢のブログ記事 1 / 4

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原発を廃炉にしようと言ったとき、原発推進派の反論は「原発が無くなるとエネルギーが無くなるので、止めることはできない」といったものです。

現代の生活は、エネルギーの大規模な消費の上に成り立っています。エネルギーが無くなれば、農業の肥料を作る事もできませんし、食物を車で運ぶ事もできません。

原子力は、石油ショックの対策として広がりました。

 

そういった反論も、水素エネルギードライブが普及したら、終わります。

水素エネルギードライブの燃料であるハイドライド(メタノール等)は、天然ガスから作られます。

天然ガスをそのまま燃やさずに、化学分解することで直接電力にすれば、エネルギー効率が約2倍になります。

シェールガスという、今まで使えなかった天然ガスを採掘する技術が進んでおり、燃料電池として使えば500年使えます。

 

原子力で使うウランは100年以内で枯渇します。

原子力の資源を増やす高速増殖炉は、もんじゅを見ればわかるように、実現できない技術でした。

 

石油も、採掘しやすい場所には残っていません。

メキシコ湾の油田では海底3000メートルから採掘していましたが、爆発しました。

技術の限界を超えたのです。

11月にはイスラエルがイランの核施設にミサイルを打ち込む事件がありました。

この戦いが加速すれば、中東からの石油輸入ができなくなり、石油の値段は高騰するでしょう。

 

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1月8日の新年会の狙いは、関西電力の福井県若狭湾の原発を2012年の6月に廃炉にすることです。

2012年5月21日の金冠日食を燃料電池の船の艦隊から観測している様子を、世界中に放送して、燃料電池の有効性を世界に訴えます。

それを映画にして、芸能人と世論、企業と政治家を動かして、新エネルギーを普及させ、原発を廃炉に追い込みます。

シンガポールを中心にして、世界中の協力者が集まってきています。

 

具体的な計画は、新年会の会場で説明いたします。

明るい未来を迎えたいとお考えの方は、参加をお願いします。

 

◇◇◇ 新年会2012のお知らせ ◇◇◇     
平成24年1月8日(日)京都八幡市にて新年会2012を開催します。
http://bluenoah.info/blog/2011/12/post.html

・開催日時:平成24年1月8日(日)
・集合時間:13:00
・集合場所:京阪電鉄 八幡市駅 改札口前
・開催場所:石清水八幡宮青少年文化体育研修センター
・参加費用:¥4,000
・申込方法:下記アドレスまでメールでお申し込み下さい。
      atsuatsukgi@gmail.com (担当:加賀井)
・申込〆切:平成24年1月4日(水) ☆〆切間近か!☆

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松浦彰夫 拝

ギリシャでは、公務員が退職金や年金のカットの前に辞める人が2日で1万人以上いたそうです。意外とあっさりしています。もっとも今まで散々危ないと言われてきたので、かなり粘った後なのかもしれません。

ギリシャは、憲法を改正する方法まで使って、債務を削減しようとしていますので、公務員の給料や退職金が下がるのもやむなしということなんでしょう。

【ローマ共同】深刻な財政危機に陥っているギリシャで大量の公務員が退職を希望する事態となっている。現地からの報道では、15、16日の2日間で辞表を出したのは1万人以上。政府が財政緊縮策の一環として公務員の退職金や年金のカットなどを打ち出しているためで、もらえるうちにできるだけ多く受け取ろうという算段のようだ。

 退職金や年金の受給資格を既に得たベテラン職員が多いため、行政機能に支障が出るのでは、と懸念する声がある。

 地元メディアによると、15、16の両日で全国の地方公務員や税務署員、公立病院の職員など1万人以上が辞表を提出。

ギリシャ公務員2日で1万人辞表 退職金や年金削減恐れ - 47NEWS(よんななニュース)

 6月19日(ブルームバーグ):ギリシャのパパンドレウ首相は、同国の政治制度を改革するための憲法改正を目的とした国民投票を年内に行う計画だと述べた。

 同首相は19日に議会で、目標は同国の債務の根本的な原因に取り組むことで、赤字は「病気の症状であり、原因ではない」と指摘した。

ギリシャ首相:憲法改正のための国民投票の年内実施を提案 - Bloomberg.co.jp

 

松浦彰夫 拝

中国最大の海底油田が、原油流出事故で生産停止になりました。

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東日本大震災の影に隠れて目立たなかったですが、渤海湾で6月に原油流出が起こって、3ヶ月間漏れたままでした。

海底油田の事故といえば、2010年4月20日のメキシコ湾の原油流出事故がありました。

今回はメキシコ湾のように爆発はしていないようですが、何度も事故を起こす事から、海底油田の難しさがわかります。

石油は採りやすい所から採りますので、石油の生産量と埋蔵量が減ってくると海底のように費用がかかる難しい所から採るようになり、難しいから事故が起きやすくなります。

陸上の油田では事故が起こっても環境への影響は少ないですが、海底ですと油が拡散するのも難しい所です。

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渤海湾の原油流出事故 - 化学業界の話題

蓬莱 19-3での最初の原油漏れは本年6月4日に Platform B付近で発見され、6月17日にはPlatform C 付近でも発見された。
しかし、ConocoPhillipsとCNOOCはこの事実を1カ月近く隠し、非難を受けた。

7月10日に新たに油の流出が確認され、監督機関の国家海洋局は7月13日にConocoPhillipsに対し、Platform BとPlatform C(生産量は蓬莱油田の3分の1相当)の稼働停止を命じた。

中国国家海洋局は7月末に油田付近の4.6km2にいくつかの油膜が形成されていると明らかにした。Platform C で原油が毎日流出していることがわかり、 Platform B付近でも油膜が発見された。

中国最大級の海底油田に生産停止命令 流出事故で  :日本経済新聞

【天津=多部田俊輔】中国山東省沖の渤海にある中国最大級の海底油田「蓬莱19―3」で起きた原油流出事故で、中国の国家海洋局は3日までに、採掘を手掛ける米石油大手コノコフィリップスに生産停止を命じたと発表した。コノコは8月末に原油流出を止めたと発表していたが、同局は調査で流出が完全には止まっていないと判断した。コノコも命令に従って生産を止めた。

 同油田は渤海での原油生産の2割を占めるとされる。中国国有石油大手の中国海洋石油総公司(CNOOC)が51%、コノコが49%の権益を保有し、コノコの世界生産の3%に達するという。当局は原油流出の完全な停止などを生産再開の条件としている。

 原油流出事故は6月初めに発生したが、中国当局は1カ月も事故発生を公表していなかった。養殖業などに深刻に影響しており、損害賠償などを求める動きが出ている。

 

松浦彰夫 拝

いよいよ、台湾遠征当日、成田空港に向かっています。

歴史に残るかもしれない行動だということで、気合いが入ります。

 

大きな物語の終焉、つまり人類全体に関わる物語に一般人が関わることがなくなったということが、ポストモダンの文脈で語られました。つまり、大多数が豊かになって、マルクス主義のような壮大なイデオロギーが捨て去られたということですね。マルクス主義は言行不一致なので復活する必要は無いですが、大きな物語自体は必要無くなったわけでなくて、そこから逃げていただけなのではないかと思います。

環境問題は小さな物語だと言われましたが、小さな問題では無くて、人類の命運に直結という点でマルクス主義よりも大きな問題だと思います。マルクス主義がなくなっても国がいくつか潰れたくらいですが、資源が無くなれば人類の10分の1とか100分の1しか生き残れないことになります。

また、自分と身の回りの家族や友人さえ楽しければ良いという、小さな物語だけしかないのは、つまらない。それって、文化や文明が衰退しているだけじゃないかな。

私が何でこういうことをしているかしばらく考えて分かったのですが、大きな物語を推進、運営する側の方が面白いという価値観を持っているからでした。

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おもしろきこともなき世におもしろく」とは、高杉晋作の句だそうですが、私もそんな気分です。世の中が面白くないのは、結局自分が面白い人間ではないからで、そんな時には面白くなるように行動あるのみです。

 

松浦彰夫 拝

【沖縄決戦】尖閣諸島問題 中国内部情報【その16】 - 流水成道blogの続きです。

今回の書評は、李登輝総統の沖縄訪問時の講演集です。

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本の帯に「尖閣は日本領」と大きく書いています。タイムリーな本ですね。

2008年9月22日から25日に、台湾の李登輝元総統の沖縄訪問が実現し、講演会が開催されました。

ひめゆりの塔などを見学した李登輝総統は、どこでも大人気だったようです。台湾と沖縄の関係の強さがうかがえます。

講演録は、「台湾が直面する内外の危機」、「学問のすゝめと日本文化の特徴」、「台湾を正常な国家とするために」の3つが載っています。

「台湾が直面する内外の危機」とは、具体的には明言はなかったですが、民主化を押し戻すような外圧や腐敗のことのようです。大陸からの経済的な浸透のことでしょうか?解決法としては、1つ目は事故統治能力を備える現代的な公民になること、2つ目は国交なき日台関係において心と心の絆を築き上げること、を挙げています。

「学問のすゝめと日本文化の特徴」では、明治維新を論じています。日本は2度目の文明改革があり、1度目は聖徳太子の大化の改新で中国からの文明の導入、2度目が明治維新で西洋文明の導入ということです。そして明治維新において社会の変革を呼びかけたのが、福沢諭吉の『学問のすゝめ』であり、実学、つまり実証的学問が推奨されました。偉い人が言ったから、多くの人がそう考えているから物事が正しいのではなく、測定に基づいて理論を構築できるから正しい、ということですね。

「学問のすゝめと日本文化の特徴」では、「私は権力ではない」という考えが載っています。総統の地位に就いたが、権力は問題解決や計画執行のための道具であり、一時的に人民から与えられたもので、いつでも仕事が終われば返還すべきものである。人間というのは、権力を振り回す快感に酔いしれて、権力をもてあそぶ。そうならないために「私は権力ではない」と考えたそうです。

感想ですが、李登輝総統は、克己を唱えて実行した数少ない統治者だったと感じます。プラトンが唱えた哲人政治家かもしれません。

次回に続きます。

 

松浦彰夫 拝

誇りあれ、日本よ—李登輝・沖縄訪問全記録

【沖縄決戦】旅の指さし会話帳8台湾 [第二版] (ここ以外のどこかへ!): 片倉 佳史【その15】 - 流水成道blogの続きです。

尖閣諸島問題に関して、中国共産党の内部情報が出ていました。我々の読み通り、台湾侵攻が目的でした。

中共が尖閣諸島の領有権を主張する

→台湾も尖閣諸島の領有権を主張する

→日本と台湾の仲が悪くなる

→中共が台湾を侵攻しやすくなる

という計略です。

対策としては、やはり親日派の李登輝総統に台湾の意思統一をしてもらうことになります。

 尖閣諸島問題を引き起こしたのは、実は中共の外交部だ。この問題において強硬な態度を見せたのは、台湾の馬英九政権に見せるための戦略の一環である。

 中国共産党の世界拡張戦略の第一歩は台湾で、第二歩がインド、第三歩は日本である。現在、中国共産党は外交上の注意力を台湾問題に集中し、すべての行動は台湾問題をめぐって展開している。つまり中国共産党は、2012年秋開催の第18期党大会を前に、台湾問題を解決しようと計画している。この戦略は中国共産党の今後の運命に関係するだけでなく、胡錦涛個人の政治前途にも関係している。

 胡錦涛が最高指導者になってから、軍事手段を主とし統一戦線を補助手段とする江沢民の台湾戦略を変えて、「超限戦」、つまり経済、文化、宗教、メディアなどの領域での統一戦線を主とし軍事闘争を補佐手段とする戦略を実行してきた。2012年までに「超限戦」の戦略が実現できなかったら、中共内部の大量の反胡錦涛派はきっと騒動を起こす。だから、胡錦涛は任期内に全力で彼の台湾戦略を推進させるに違いない。この点が分かればはじめて、日中外交において起こった事件を理解できる。

 尖閣諸島問題での強硬な態度は、台湾の馬英九政権に見せるのが目的であり、台湾と中共の間に外交上の一体感を持たせる一致点を作ることが目的である。最近締結した「経済協力枠組み協定(ECFA)」はすでに両岸の経済一体化を実現させた。つまり台湾経済を法律上中共に従属させた。今、尖閣諸島問題を通じて同じく台湾の外交を中共外交のに従属させようとしているのだ。

 しかし、尖閣諸島問題では強硬な態度を取っているが、日中外交で全面的に強硬な態度を取るとは限らない。例えば、尖閣諸島問題で強硬な態度を出した後に、レアアースの貿易で中共は少し譲歩した。日本が台湾問題に介入しない限り、中国共産党は東シナ海油田問題で大幅に譲歩する可能性があり、北方四島の領土問題においてロシアと日本の間に入って日本に有利な調停を行う可能性もあり、また日本の常任理事国入りを支持するかもしれない。しかし、台湾問題を解決し、インド問題も解決した後、次のターゲットは日本となる。中共のアジア戦略の最終目標とは、日本を中共の政治従属国にさせることなのだ。

 尖閣問題を通して、中共はもう一つの狙いがある。台湾と米国、日本の関係を引き離して、中共が2012年に台湾に武力を使う時、日米の介入の可能性を極力下げることである。当然、外交手段以外に、中国共産党は他の面でも準備している、例えば軍事面の準備である。中国の太行山(山西省)の地下数百メートルの洞窟に中共のミサイルが隠されている。これらの中距離弾道ミサイルは、米国の空母に打撃を与えるための中共のいわゆる秘密武器である。

日中間対立、「民族問題ではなく 自由民主主義と中共強権との衝突」=袁紅冰氏 - (大紀元)

次回の【沖縄決戦】誇りあれ、日本よ--李登輝・沖縄訪問全記録【その17】 - 流水成道blogに続きます。

 

松浦彰夫 拝

暴かれた中国の極秘戦略--2012年台湾乗っ取り、そして日本は...?

【沖縄決戦】男塾塾長!? 李登輝総統【その14】 - 流水成道blogの続きです。

台湾に行くにあたって、台湾の言葉を知ろうと思い、この本を買いました。

発声だけでなく指差しでもコミュニケーションをとれるという便利な本です。

イラストと、台湾語と、日本語で、台湾の文物が書いてあります。

絵がかわいいので見ていて飽きないし、なじみのないものは説明も載っていますので勉強になります。

男性は先生(シエンスン)、女性は小姐(シアオチエ)と呼ぶようです。

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食べ物とか美味しそうなので、何を食べるか迷いますね。日本にないフルーツとか。

性格編によれば、ケチなのは嫌われて、太っ腹が好まれるようです。

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風景としては、水牛がいっぱいいたり、ガジュマルの木が大木があったりするそうです。

楽しみです。

次回の【沖縄決戦】尖閣諸島問題 中国内部情報【その16】 - 流水成道blogに続きます。

 

松浦彰夫 拝

旅の指さし会話帳8台湾 [第二版] (ここ以外のどこかへ!)

【沖縄決戦】尖閣諸島中国漁船衝突事件のビデオ【その12】 - 流水成道blogの続きです。

上記リンクの記事に貼付けたビデオは削除されていたので、ミラーを貼り直しました。

もうMADも作られてます。

【ニコニコ動画】【尖閣】 衝突して大丈夫か? 【エルシャダイ】

エルシャダイを知らない人は、分からないかもしれないですが、そういうものだと思ってみてください。

リンクをたどっていったら、中国がベトナムが実効支配していたスプラトリー諸島(中国名:南沙諸島、ベトナム名:チュオンサ(長沙)諸島)を占領した時のビデオがありました。

【ニコニコ動画】中国海軍の犯罪の証拠 :チュオンサ諸島における惨殺

尖閣諸島では海上保安庁の船の方が強かったので被害は少なかったです。

しかし、ビデオを見れば分かりますが、1988年のベトナムのチュオンサ諸島の侵攻では、中国海軍の機関砲によって攻撃されたベトナム輸送艦は、抵抗する間もなく撃沈されたようです。

それで、そのビデオを中国がドキュメンタリーとして国内向けに放送したようで、少しも悪いと思っていないようです。

これは日本も、隙を見せれば攻撃されると考えていいでしょう。

次回の【沖縄決戦】男塾塾長!? 李登輝総統【その14】 - 流水成道blogに続きます。

 

松浦彰夫 拝

【沖縄決戦】「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは: 李 登輝【その11】 - 流水成道blogの続きです。

尖閣諸島中国漁船衝突事件のビデオが公開されています。

YouTube - 本当の尖閣 海上保安庁4.flv

2分18秒で、ぶつかっています。

日本の巡視船の左後方に、中国の漁船が突っ込んできています。

正面衝突じゃないので、わざとっぽいです。何がしたいのでしょうね。

次回に続きます。

YouTube - 日本の尖閣 海上保安庁5.flv

 

松浦彰夫 拝

【沖縄決戦】団塊ジュニアの苦悩と試練【その10】 - 流水成道blogの続きです。

台湾に行くにあたって、李登輝氏の本をいくつか読みました。その中の、「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとはの書評を書かせてもらいます。

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いま、なぜ武士道か

それは、このような危急存亡のときにこそ一人一人の社会の成員が「生き方の心得」を再認識し再点検しなければならない、と固く信じているからにほかなりません。この大命題を自他ともに厳しく問いつめなければ、とても国家や国民の未来は見えてこない、と確信しているからこそです。

特に、これからの日本を背負っていかなければならない若い人々は未来への指針を失いがちのように思えてなりません。そして、その大部分の責は確固たる姿勢と信念を見せてこなかった大人たちが負うべきだ、と私は思います。なぜなら、子供は親の背中を見て成長するからです。戦後社会の混乱の中で、日本の大人たちは、それまでの世界的に素晴らしかった精神的な価値観をないがしろにし、「高度成長」のかけ声の下で物質主義的で拝金主義的な価値観ばかりを追い求めてきたのではないでしょうか。(略)

「武士は食わねど高楊枝」という毅然たる生き方はどこへ行ってしまったのでしょうか?国家百年の大計に基づいて、”清貧”に甘んじながら、未来を背負って立つべき世代に対して「人間いかに生きるべきか」という哲学や理念を率先垂範して見せてくれていたはずの高級官僚や政治家、経営者などのトップ・リーダーたちまでもが、私腹を肥やすことに汲々とし、国家や国民の未来のことなど、すなわち「公」的なことを何ひとつ考えていなかった、としかいえない現実を知ったとき、若い人々がどんなに大きな衝撃を受けたか想像に難くありません。自らのリーダーシップの欠如によって招き寄せられた国家や企業の大失敗に関しても、ただの一人として自発的・積極的に責任を取ろうとする者が見えず、国民の血税である「公的資金」で穴埋めすれば済むとしか考えていない。それが「公に奉ずる」ということだったのでしょうか。

第1部第1章 世界に目を開いてくれた先哲の教え より

「伝統」と「進歩」を止揚できていない。「伝統」の基礎があるから、「進歩」できるということです。

私も同意です。論理的に考えても、「進歩」とは過去より良くなっていることですが、過去を知らないと、比較できないので本当に進歩しているか分かりません。「進歩」には「歴史」や「伝統」が必要だということになります。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」歴史上の失敗を知らなければ、人は同じ失敗を繰り返します。「伝統」の中に失敗を繰り返さないためのヒントがあります。日本人が世界の中で誇りを持って生きていくための指針が「武士道」にあります。

武士道とは義と勇

武士道は「義」と「勇」の2本柱の理論でできています。「義」とは何が正しいかを判断すること、「勇」とは正しい行いを実践することです。他にも「仁」「礼」「誠」「名誉」「忠義」「克己」と色々ありますが、この義と勇の派生ですので、義と勇を知らなければならないです。

つまり、正しいことを実践する、それだけなのですが、シンプルなだけに奥が深いです。

義とは

義は、武士の掟(おきて)中最も厳格なる教訓であった。武士にとりて卑劣なる行動、曲がりたる振る舞いほど忌むべきものはない。

義の観念は誤謬(ごびゅう)であるかも知れないー狭隘(きょうあい)であるかも知れない。ある著名の武士(註:林子平、1738〜1793年、江戸後期の経世家)はこれを定義して決断力となした、曰く、

「義は勇の相手として裁断の心なり。道理に任せて決心して猶予せざる心をいうなり。死すべき場合に死し、討つべき場合に討つことなり」

第2部第3章 義 Rectitude or Justice より

武士は、卑劣な行動、曲がった行動をしてはいけない。行動するべき場合は決断して、迷わず行動しなければならない。戦いで死ぬことや、敵を倒すことも覚悟しなければいけない。

「義」というのは、「武士道」を考えていく上でも最も重要な観念の1つであり、決して「個人」や「私」的なレベルに閉じ込めておくべきことではなく、必ず「公」のレベルまで高く引き上げて受け止めていかなければなりません。

すなわち「義」というものは、もっと広い意味の「公義」という形でとらえられるべきであり、その段階にまで持っていかなければ意味をなさない、と私は確信しているのです。広い意味という場合には、これはもう「武士」とか「平民」とかいった”階級”などには全く関係のない「人間」全体の生き方の問題となってくる。すなわち「人類社会」全体にかかわる根本的な問題としてとらえられなければならない、と思うからです。

第2部第3章 義 Rectitude or Justice より

李登輝氏は、義はキリスト教の「神との正しい関係」と同じものだ、といいます。個人さえ良ければ良いのではなく、社会全体にとって良い行動をしなければならない。

別の見方をすれば、社会にとって良いことをしたら、追随者が現れて、社会全体でその行動をする人が増えて、社会全体が良くなる、ということにもなるのでしょう。義士に賛同者が現れて、集団を形成したのが武士団です。

勇とは

勇気は義のために行なわれるのでなければ、徳の中に数えられるにほとんど値しない。何でも突進するのが勇気ではない。「恐るべきものと恐るべからざるものとを識別すること、それが勇気だ」

勇とは、まず耐えること。強敵から挑発を受けても、短絡的に戦うのではなく、大局的な視座から大きな判断を打ち出す。

勇気や誠に必要なのは「平静、すなわち心の落ち着きだ」という話もあります。昔の武士は戦場で追いつめられ、歌を掛けられても、即座に返歌することができた。心の平静があったからです。

感想として

生きるための指針としての武士道ですが、なぜ指針が必要かといえば、誇りを持って生きるためためだと思います。

私欲の為に悪事をして誇りを持てるかといえば、持てないでしょう。倫理や道徳に従って生きているからこそ、誇りを持てる。

道徳の中でも武士道は、心の中だけの受動的なものなく、実践を重視する積極的なものです。

日本の自殺者は年間3万人にもなりますが、生きる意味を見いだせないで絶望して死ぬ人がかなりいると思います。広い世界に目を向ければ、世界に問題は山積しています。問題があるということは、やるべきことがいくらでもあるということです。死ぬ前に十分生きたのか、考え直してみればどうでしょうか?

次回の【沖縄決戦】尖閣諸島中国漁船衝突事件のビデオ【その12】 - 流水成道blogに続きます。

 

松浦彰夫 拝

「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは

「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは (小学館文庫)

武士道 (岩波文庫)

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