改革と海軍戦略 - 流水成道blog

| Main |

 

改革と海軍戦略

| コメント(0) | トラックバック(0)

世の中の物事は、人の思い通りにならないものが大半である。人が理想や願望を実現しようとするのならば、思い通りにならない物事をはねのけ、敵対者がいるならばそれに勝つだけの強さが必要である。

戦いにおいて、勝つのは強いからであり、正しいからではない。正しいだけではなく、強くなければならない。

強さは、数と質である。

まず、数について。1人より100人、100人より10000人が強い。1人が100人を殴り倒すのは難しい。

しかし、改革を行なおうとする者は、他の人とは違う発想を持っているからこそ改革者であり、常に少数派から始まる。よって、改革者は少数で多数に勝つ方法、1人で100人に、100人で10000人に勝つ方法で戦う必要がある。それが質の強さである。

少数で多数に勝つのが強さの質とすれば、その質はどう実現するのか。その方法としてさまざまな戦略論が考えだされた。その中に、間接アプローチ戦略海軍戦略がある。

間接アプローチ戦略は国家戦略においては相手国と正面から武力衝突するのではなく、間接的な手段として同盟国への支援や、シーパワーを駆使した経済封鎖・通商破壊などの間接的な手段を用いて弱体化させ、政治目的を達成しようとする戦略である。軍事戦略レベルにおいては、単に敵の戦力を撃滅するのではなく、後方連絡線や指揮系統の破壊によって敵を無力化する戦略を指す。

 戦争の原則
ハートの説く戦争の原則は、6つの積極的側面と2つの消極的側面から構成される。ハートは、これらの原則を絶対的な原則ではなく、経験則であると留保を入れている。

 積極的側面

  • 目的を手段に適合させよ
  • 目的を常に念頭に置け
  • 最小予期線を選択せよ
  • 最小抵抗線を利用せよ
  • 代替目標のある作戦線を選択せよ
  • 状況に対する柔軟性のある、計画および配置を心がけよ

 消極的側面

  • 敵が防御態勢を整えている間は攻撃するな
  • 一度失敗した作戦線で再攻撃をするな

間接アプローチ戦略 - Wikipedia

 

最も原点にたちかえって見ると、海軍国と陸軍国の本質的な違いというのは、(海に面しているかそうでないかというのは当たり前すぎるから論じないことにすると)海軍国の側は相対的に人口が少ないということが決定的要因をなしていた。
つまりその人口の少なさゆえに、大陸の巨大な陸軍国と対等に渡り合うだけの陸軍を編成することができず、その弱点を補うため海軍という別種の武器に自国の国防を委ねたわけである。

海軍戦略入門 NO1

多数派は、正面から衝突すると少数派より強い。しかし、正面から衝突するだけが戦いではない。経済戦や情報戦も存在する。少数派としては経済戦や情報戦をしかけるのが有効である。

経済戦について。人数が多ければ、それだけ多くの人を食わせていかなければいけない。多数派は少数派より多くの資源を必要とする。多数派は少数派より、資源の枯渇に対し弱い。

情報戦について。人数が多ければ意思統一に時間がかかるので、多数派は自己の人員に対し愚民化政策を行い、重要な情報を教えずに都合の良いロボットにしようとすることが多い。よって、多数派は判断力が弱く、変化に応じた行動を取れない人員が多いので、少数派が情報力において勝つ余地がある。

少数者である改革者は、知的な交易路、つまりアカデミズム、知的根拠を押える論理的な海軍を持つことが有効となる。これにたいし、多数者である反対者は、大量生産大量消費の論理的な陸軍を持っている。

 

論理的な海軍が水素文明、陸軍が炭素文明である。

資源を無限に大量に消費できるのならば、炭素文明のままでも問題なかった。しかし、石油枯渇が目前であり、エネルギー資源が急減するならば、炭素文明が本質的に大量生産大量消費であるので、食わせていけない人を大量に抱える事になる。多くが無職になり、国家財政も悪化し保障も受けられない。餓死、発狂、犯罪、自殺が増加する。

これらの解決には、根本的な発想転換が必要となる。その発想転換が水素文明である。水素文明は論理的な海軍なので、海軍の法則、海軍の戦場の掟に従う。

マハンの理論によれば、海軍戦略には三つの重要な原則がある。それらは
①「集中の原則」
②「根拠地の原則」
③「国際政治と不可分の原則」
の三つである。

海軍戦略入門 NO1

 ①「集中の原則」

海軍対陸軍であれば、海軍は少数で陸軍に対応できる。船が無いと海に進めないからである。

しかし、海軍対海軍の場合、数の勝負となる。海上では姿を隠すものがないため、自分が攻撃するときは相手からも攻撃できる。アカデミズムの世界で議論するときも、自分の説を発表し、反論と検証を受け付けなければならない。戦力は、分割するより一カ所に集中するのが有利である。

 ②「根拠地の原則」

 軍艦には、燃料、弾薬、船員、食料、水、修復などが必要であるため、それらを補給できる根拠地が必要である。また、資源の生産地と消費地を結ぶ連絡線であるシーレーンの防衛が必要であるため、シーレーンの側に根拠地が必要である。①「集中の原則」と関係して、根拠地が敵の戦力を分割できる場所にあれば有利である。逆に根拠地が各海域に分割され、それらの連絡が難しい場合、不利である。

③「国際政治と不可分の原則」

海軍は本質的に陸軍を封じ込めるものであるため、陸軍国との国際政治に対応して行動しなくてはならない。①「集中の原則」と関係して、海軍国の中の多数派にならなければ不利になるため、他の海軍国との国際政治も重要である。②「根拠地の原則」と関係して、根拠地を得て、維持するためには、根拠地となる島や港との国際政治も重要である。

 

コミックマーケットの動員は、海軍戦略にそって行動する、訓練と実験になります。

①「集中の原則」にそって、戦力を集中させます。

②「根拠地の原則」にそって、発表する書籍、「ソフトウェアにおける革命」が根拠地となります。

③「国際政治と不可分の原則」にそって、この活動により存在感を示す事により、世界に影響を与えます。

 

松浦彰夫 拝

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://jyoudou.net/mt5/mt-tb.cgi/2952

コメントする

| Main |

このブログ記事について

このページは、松浦彰夫が2009年12月19日 10:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「徹底した弾圧」です。

次のブログ記事は「隠蔽された労働者への弾圧」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Podcast購読

iTunesのPodcastメニューの画面にこのアイコンをドラッグ&ドロップすることで、番組を登録できます。



メルマガ購読

2011年12月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
Powered by Movable Type 5.02